緊急時対応について

事故報告書

利用者氏名 N.M.

性別  女性

年齢  79歳

住所  横浜市XX区XX

被保険者番号  000XXXXXXX

サービス提供開始年月日    200X年XX月XX日

事故の内容

発生日時  200X年XX月XX日

発生場所  上記住所にて

事故種別  溺死(死因:急性心不全)

訪問ヘルパーからサービス提供責任者へ連絡が入る。訪問日のため伺ったが中から応答がなく出かけたという様子もない。いつもと違うのでおかしいとのこと。責任者から家族へ連絡したところ様子をすぐに見に来られるというので責任者も自宅へ向かう。自宅前で家族(嫁)、担当ヘルパー責任者の3名で話し合い、入れる場所を探し室内に入る。本人を探したところ風呂場の浴槽に沈んでいるのを発見した。

事故発生時の対応

発見後すぐに119番に通報し救急車の要請をし、事故の発生場所、本人の状況を説明する。救急車到着までの対応を救急の方に仰いだところ、浴槽のお湯を抜くようにとのことだったが、排水の栓と鎖が外れており栓が取れなかった為、そのことを電話で伝える。本人を浴槽から引き上げる様にとの指示があり、利用者を担当ヘルパーと責任者で抱えて脱衣場に敷いた毛布の上に移動する。体にはタオル、布団を掛ける。担当ヘルパーに救急車の誘導を頼み責任者は本人の気道を確保し、心臓マッサージを行う。救急車はすぐに到着し救急隊員の指示を受け広い場所まで本人を運び指示を待つ。病院の方で蘇生処置も難しいという判断が出たため死亡との判断が出る。自宅の浴槽内での死亡は変死になるため、救急隊から警察に連絡。警察に事情説明を行った後、本人は司法解剖されるとのことで病院に搬送される。搬送を見送り、家族に挨拶をした後、担当ヘルパーと責任者は退出する。

   

以上は、事故報告からの抜粋である。適切な緊急時対応がなされている例としてこのケースを取りあげてみた。まず家族に連絡しすべて家族の同意の下で行動している点と発見後の対応として救急隊の指示を仰ぎ行動している点が適切な対応としてあげられると思う。また、家族に対しての心配りなども良かった点である。在宅サービスだけでなく施設サービスでも緊急時に遭遇することは度々あると思われる。その時いかに適切な対応をとることができるかを各職員は考えていかなくてはならない。また法人としても職員研修の場だけの指導ではなく日常の業務の中で危機管理、緊急時対応の指導を行ない介護事故件数の防止や対応に努めていきたい。

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