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路地裏にて
はじめての街の、ごみごみした路地裏で。 日溜まりに仲好く折り重なる二匹の猫を見ました。 紅い蔦が絡む雑居ビルの壁に立てかけられた、 ぼろぼろの木の板が作る小さな三角形の中で、 親子なのか兄弟なのかはたまた恋人同志なのか、 あたためあうように眠る、寅猫と灰色猫。 微笑ましさに引き込まれてついついじいっと見ていたら、 灰色猫に乗っかられていた寅猫を起こしてしまいました。 ごめんね、でも、君たちあったかそうで良いね、って 猫達に声をかけて通り過ぎる、小さな冬の日。 目に映る、心に染み込んでくるものたち。 これからもずっと。 そんなものを感じて表していけるなら、他に何も望まない。 こんな小さな冬の日・・・。 |