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牡丹灯籠
恋に溺れて道を踏み外した美女の、狂気じみて 凄味のある、そしてとても哀しい美しさ。 絵のモチーフとして、かなり好きだったりする。 源氏物語の六条御息所とか、好色五人女の八百屋 お七、そして牡丹灯籠のお露とか見てると、多分 昔っから日本人の好きなテーマなんだろうなって 思う。 筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる 百人一首のこの歌のように、初めは浅い流れの みなの(男女の)川がぞっとするほど深い淵に なっちゃう事があるのはきっといつの世でも変 わらないこと。 道を誤りたいとは思わないにしても、人間には どこかでちょっと、そういう恋情に憧れちゃう ところが多分あって。だからこそ、いろんな恋 の淵がずっと語り継がれてきたのかなって。 そんなことを思います。 |