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多面体の月
社会的に生きている人は、みんな多面体としてできている。
自分の有する様々な面を隠すつもりはなくても、同じ人には同じ顔しか見せないことが続く。
多面体の持ち主自体は、それが自分のある側面であることを知っている。
唯、多面体の一面に関わる特定の社会の方は、そうはあってくれない。
ちょうど、地球からは決して月の裏側は見えないように。
多面体のそれぞれの面。
各面の色が随分違ってしまうとき。
固定した位置関係から想定される所の、固定観念に対する、裏切り。
見えなくても。知れなくても。動けなくても。
そこには、私の知らない色があって当然であることを、留めておきたい。
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