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あたしはおうちに帰りたかった
小さなころからずうっとずっと
あたしはおうちに帰りたかった
みんながあたしのいるとこを
きみのおうちはそこだよと
おくちそろえて言ったけど
そこはどこかが違ってて
あたしはおうちに帰りたくって
あたしはおうちを探してた
おうちおうちに帰りたい
みんながおうちというここは
あたしにとってはおうちじゃないの
ままは確かにここにいる
ぱぱも確かにここにいる
だけれどここはおうちじゃないの
ままはあたしに言いました
こまったおかおで言いました
おまえはおうちの子なのにね
どういうわけだかおまえには
すこうし違うみたいだね
ぱぱはあたしに言いました
のんきなおかおで言いました
おうちにいてもまだおまえ
おうちに帰りたいのかい
よっぽどおうちが好きなんだ
ちがうのちがうのちがうのよぱぱ
あたしにここはおうちじゃないの
だいじな「家」かもしれないけれど
あたしにここはおうちじゃないの
あたしはあたしは大きくなって
すこうしすこうしすこしずつ
あたしのおうちを見つけはじめて
見つけたあたしのおうちのなかに
あたしのいるとこ作りはじめた
そうしてあたしは気がついた
みんながあたしのおうちといった
そこはなぜだかあたしには
やっぱりおうちじゃなかったの
やっと見つけたあたしのおうち
あたしはさいしょおおよろこびで
あたしのおうちに夢中になって
おうちに居ついているうちに
あたしはだんだん気がついた
おうちはどこにも造れるの
あたしがおうちじゃないと思った
「家」にもおうちはつくれるの
ちっちゃなあたしが一人でずっと
おうちじゃないって思ってただけ
おうちはいつでも壊れるの
あたしがいまいまだいすきな
やっと見つけたおうちもそうで
あんまりはしゃいでばかりだと
おうちはべちゃって壊れるの
あたしはあたしは大きくなって
ちっちゃなあたしとちがう気持ちで
あたしはおうちに帰りたい
あたしはおうちを造りたい
帰れるおうちを造りたい
だいじに造ったおうちのなかに
ゆっくりしずかに帰りたい
あたしはおうちに帰りたい
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