aiko's Another World Creation&Expression

描く時

私が絵を描くのには、いろいろな時がある。
花や人をに心が綻んで、穏やかに絵を描く時も、もちろんある。

だけれど、それと同じくらい、自分の中の尖った激情を、
そのままでは持て余してしまうくらいぎすぎすした我の強さを
どうにかやり過ごすために、描かずにいられない時も、多いと思う。

私の尖った激情は、その殆どが、独善の人たちに向けられる。
真綿のように纏わりつく独善の人たちに、金切り声をあげる私。

だけれど、激情が通り過ぎた後。

私は、私が独善の人たちと同じ顔をしていたのに気付く。

折り合いをつけられない違う何かを善としているだけで。
激情に憑かれる自分も、また、独善であることに気付いて。

[私にとって]独善である人と私は、
同じ遺伝子を共有し、激情の時、同じ顔をする。

激情は、私に、奥歯に鈍い痛みをもたらす。
後味の悪い、偏頭痛のような、鈍い重い痛み。
私が向けた激情が、そのまま私に跳ね返った痛み。

すっと下れるやわらかさを持つ人に、私は心から頭を垂れる。

せめてせめて、絵に言葉に激情を向けることで、
激情の自分を悔いて祈ることで、
驕った私にも語りかけてくれる優しい声に耳をすますことで、
ほんの少しずつでも、球になっていけたら良いと思う。
私なりのいろんな色をした、球になっていけたら良いと思う。

穏やかに描くばかりでない、たくさんの尖った絵や言葉を経て
少しずつでも、私がまあるくやわらかくなっていけますようにと、
今日も私は、奥歯の痛みに耐えながら、私の心を絵で、字で、綴る・・・


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