桜歌
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遠目にも蕾の形の知れる、開花直前に
アスファルト桜の影絵路の上蕾はまろぶ弥生つごもり
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咲いた途端に、冬の寒さ。
咲き初めし桜を留めおかむとて卯月初めの空や花冷え
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川岸の桜の下に目をやり、野の花を愛でて。
ホトケノザ・ナズナ・蒲公英・蓮華草・桜の下になお春の色
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桜の影の野の菜の花は、背高のっぽです。
野の菜花桜の下に野の菜花高く高く生ふ桜恋しと
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こんな風景を横目に、早く動け!だなんて・・
花霞み匂ふる空を愛でもせで道急く車罵声哀しき
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桜の下にいながら、心を喪っていた去年。でも・・・
黒衣にて心喪くして去年の春桜の幹の衣今は着る
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川面の桜を追いかけて。転ばないかだけが心配。
せせらぎに流るる桜と並びゆくてくてく歩きの子の背見守る
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桜の公園にいつまでもいるわけにいかず。お茶飲みつつの勉強へ。
うららかな花の誘いを断ち切りてカモミール飲み六法開く
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夕方勉強帰り。景色の全てをほんの少し紅くする、春の夕陽
かたぶく日草に川面に立つ我に花に紅差す春の夕暮れ
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月夜の桜吹雪。それはきっと最高の、「雪月花」。
月浮かぶ空へ桜よ舞い初めよ桜風花ああ雪月花
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