五分後の世界

 

<五分後の世界>
オダギリ(小田桐)アキラ
ヤマグチ司令官 ・・・四八人委員会を統べる司令官
マツザワアヤコ少尉 ・・・兄は戦死
ワカマツ ・・・モデルは坂本龍一とか。
ミズノ少尉 ・・・ライフル分隊の隊長格、右眼を負傷
タケヒラ軍曹・・・ライフル分隊の分隊長、砲弾に撃たれて死亡C
ナガタ  ・・・手榴弾にて死亡D
クリハラ ・・・重迫撃砲で負傷A
ヤマナカ ・・・機関銃に撃たれて死亡B
コバヤシ ・・・手榴弾の爆風に飛ばされ死亡@
ミヤシタ ・・・山へ入り逃走中左肩を負傷、地下司令部へ戻れたかどうかは?

1章 小田桐が突然準国民試験を受けにいく列に加わり、彼が異邦人であることが明らかになる。
2章 雑居房の中の会話で、「五分後の世界」の概要を推量する。
3章 矯正施設での作業中に、ネイティブ日本語を使いこなすことから女性作業員が監視官と勘違いし騒ぎになり看守に連行される。
4章 女性作業員とトロッコで移送され、トンネル修復作業に参加することになる。作業中に国連軍との戦闘が始まる。
   戦闘後、アンダーグラウンド兵士から一旦はスパイとして処刑されると告げられるが、処刑は中止され地下司令部へ移送される。
5章 「五分後の世界」の教科書により「五分後の歴史」を知る。ヤマグチとマツザワ少尉との面談の後にマツザワ家で休息を取る。
6章 ワカマツのコンサート護衛任務後に南富士にて元の世界への帰還計画に参加する。
   ウエストボンベイ(スラム)でのコンサートの運営をめぐって取り巻きのヤクザがワカマツを連れて行こうとするが、
   小田桐とミズノがそれを制す。
7章 コンサートの警備をめぐり国連軍、準国民本部、スラム浄化委員会自警団などと協議し、日章旗の掲揚は中止した。
   コンサート観客が暴徒と化す。ワカマツは自動演奏に切り替え、準国民本部の分隊と合流しその場を去る。
8章 小田桐とミズノ少尉らの偵察行軍が始まる。途中で国連軍の将校に挨拶へ行くと言う日ノ根村の住人と遭遇する。
   結果として国連軍の増援が避けられず正面突破作戦を敢行することになる。
   日ノ根村を偵察に赴いたところを、村民に裏切られ襲撃を受け窮地に陥る。

≪ヒュウガ・ウィルス≫
キャサリン・コウリー(28) ・・・フリーカメラマン兼ジャーナリスト
オクヤマ中佐(40代前半)  ・・・髪の毛が薄くて痩せて眠そうな目をした男
モリ             ・・・UG兵士、疫学学者。『ビッグ・バン』の反乱兵掃討の最中に戦死。
コヤマ            ・・・UG兵士、疫学学者(遺伝子学と免疫学)
アライ            ・・・UG兵士、疫学学者
ノダ中尉(30代前半)    ・・・筋肉質の男。『ビッグ・バン』の反乱兵掃討の最中に戦死。
ワタベ少尉(20代後半)   ・・・副官
ハタナカ
ナガノ            ・・・『ビッグ・バン』の反乱兵掃討の最中に戦死。
アカマツ
ヤマモト
オカダ
サクマ
ミツイ            ・・・反乱兵掃討の最中に化学防護服を破られ、ヒュウガ・ウィルスに感染。
マルヤマ
クン・マニア         ・・・オサカを一大マーケットに育てた商人、生化学者
レイ             ・・・旧四国の元尼僧、パイロット
エラー少佐          ・・・米陸軍感染症医学センターの軍人、『ビッグ・バン』封鎖部隊の指揮官。
                  反乱兵掃討の最中にM3の機関砲を浴び戦死。
ポール・フランコ中尉     ・・・元米陸軍特殊部隊で『ビッグ・バン』特A地区の警備員、軍に復帰
ジャン・モノー(15)    ・・・『ビッグ・バン』特A地区、臓器移植センター3階の短期入院者用個室にいるところを
                  マルヤマ隊に発見される。


序章 米軍から秘密裏に要請されたB−4キャンプのロシア兵掃討を撮影するコウリー。UG兵士と遭遇し、UG内部の取材を申し出る。
1章 『ビッグ・バン』で原因不明の感染症が発生したこと、米国ロビイストの依頼でその中のVIPを解放する作戦が発動されたこと、
   その作戦を随行取材して欲しいこと、また別途に国連軍本部からヒュウガ村の処理を依頼されていることが
   ヤマグチ司令官、オクヤマ中佐、ノダ中尉から告げられる。
2章 コウリーが合流した小隊はオサカへ向けてトンネルヴィークルで発つが、落盤のため地上経由の移動中に国連軍師団の除隊者移送に遭遇。
   コウリーは翻意し、国連軍にUG兵士たちの存在を知らせようとするが、ミツイに敢然と阻止される。拘束されたコウリーも意を決し、
   米兵への手向けとしてUG兵士たちの戦闘シーンをカメラに収めることにする。
3章 オサカに到着した小隊はクン・マニアの手配で空港へ向かう
4章 ところが、飛行機のパイロットが『ビッグ・バン』行きを嫌がり、燃料に細工したため旧四国へ着陸することに
5章 代わりのパイロットを探しレイのもとに案内される。コヤマとの生物学、歌談義の後にレイはフライトを承諾し空港へ
6章 UG本部からの連絡で、国連軍の要請を受理し、ヒュウガ村の処理が決定する。
   小隊はエラー少佐に案内され、司令部でフランコ中尉から状況説明を受ける。
7章 反乱軍が占拠するモリソンホテルを襲撃する。ノダ、モリ、ナガノが戦死、ミツイが化学防護服を破られるが小隊はヘリで特A地区へ
8章 特A地区の探索と、感染症の原因追求が続く。
9章 モノーが発見される。そしてミツイが発症する。ミツイの死を覚悟し、ヒスタミン量の増加を確認するため解剖の準備がなされ
   コウリーは撮影を依頼される。ところがミツイは死ななかった。圧倒的な危機感をエネルギーに変えるインターロイキン14の分泌が、
   ヒュウガ・ウィルスの影響で大量に放出されるヒスタミンと結合することでアナフィラキシーショックから救うであろう事が判明。
10章 モノーの圧倒的な危機感をエネルギーに変える根源について
終章 ヒュウガ・ウイルスに感染したコウリーからの手記で終わる。



1945年 3月     沖縄戦
      7月     海軍技術研究所の地下移送作業中に憲兵隊と衝突
      8月 6日  広島に原爆投下
      8月 9日  長崎に原爆投下
      8月19日  小倉に原爆投下
      8月26日  新潟に原爆投下
      9月11日  舞鶴に原爆投下
     11月 3日  アメリカ軍が南九州上陸
1946年 2月     アメリカ軍が九州占領
             天皇陛下が地下司令部へ移動中にアメリカ軍の空挺部隊に襲われる
      3月     ソ連軍が北海道上陸
             アメリカ軍が関東上陸
      6月     アメリカ軍が東京占領 大日本帝国消滅
      8月     第二次世界大戦終結宣言
1947年 2月     東北地方でアメリカ軍とソ連軍の戦争(東北戦争 〜1949)
1950年10月     九州西部で中国軍とアメリカ軍の戦争(西九州戦争〜1953)
1957年        竹内剣次大尉がキューバ革命に加担
1962年        イギリスが旧四国から撤退
1966年        天皇陛下スイスへ移住

????年 3月29日  『ビッグ・バン』特A地区の警備員(元陸軍特殊部隊)からオールド・トウキョウの元上官(国連軍)に一報
      3月30日  小規模の調査チームを特A地区へ派遣するが門前払いされる
      4月 2日  特A地区から米陸軍感染症センターへ連絡
      4月 4日  3個中隊で封鎖に赴くが、規模が拡大し過ぎている


北海道・東北 = ソ連
東北以南本州・九州 = アメリカ
四国 = イギリス
西九州 = 中国

■略語と敬語の批判
■アメリカ文化垂れ流しの警鐘
◆本当の危機感と、本当の知性がなければ、民主主義は悪に染まる




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