記念すべき南千住図書館から借りた最初の1冊。
先にドラマ版を見てからの原作読了。
ただしドラマ版の記憶も既に薄れかかっている。
キャラクターの配置転換など、ドラマの脚本家も大変だったね。
高階病院長、島津先生、笹井先生、斑鳩広報室長、宇佐美警視らは
ちょっとづつ設定を変えながら、大事な役回りを演じた。
ドラマ版には採用されなかったけど、彦根先生、加納警視正や城崎マネージャなど
原作は海堂ワールドの登場人物が縦横無尽に大活躍。
桜宮小百合の覚醒は、何か違う作品でクローズアップされるんだよね、きっと。
基本は原作派の私だが、今回の原作は北山と宇佐美の命が軽すぎないか。
余命わずかと言うだけで、AIセンターつぶしのために自死するかね。
ドラマ版では松川事件との絡みで、より殉職への理由が濃い。
まぁ、そのせいで島津先生まで松川事件に絡めてしまうくらいに、世界観も変わっちゃったけどね。
著者は医療現場で相当に煮え湯を飲まされてきたのだろうけど、
医療と司法の対立は憎しみの域にまで達しているみたい。
厚労省と警察庁の勢力争いなんて市民/患者は知ったこっちゃないんだよね。
白鳥さんみたいな官僚(性格はともかくとして)がどれだけいてくれるんだろう。