麻倉玲一は信頼できない語り手

太田忠司・徳間文庫

新幹線の車中などで久しぶりに小説を読破。本屋のPOP買いである初読み著者。
帯に『読者のあらゆる予想を覆す、驚愕のラスト!』とある。
たしかに想像してなかった。残りページの少なさでどのような決着をつけるのか疑問だったけど、そうきたか。

さくさく読めたけど、面白みという点ではあまり残るものはなかった。
舞台装置そのものがトリックみたいなものだったか。自宅に帰ってから尚、真のエンディングに向けて
ストンが待ってたわけだが、あまり落ちなかった。

架空世界のリアリティの出し方も難しいよね。
恩田陸「夜の底は柔らかな幻」「終りなき夜に生れつく」の屋島先生まではっちゃけた訳でもなかった。
ほかの著作もあるようだけど、出逢いの妙はなかったかな。

(22/09/25)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る