フジテレビの「ゴーストライター」と言うドラマも業界内幕を描いていたけど、
この本も帯に在る通り、本を出したいと思った人に冷や水を浴びせるような一冊。
かく言う私も、25歳で結婚して30歳くらいで詩人になれないものかと考えていた時もあった訳で。
良いカモの候補の一人だな。
途中で百田尚樹自身を扱き下ろす辺りは悪ノリも過ぎると思うが、エンタメとしては上々。
テンポも良く、ページを繰る手が順調だった。
虚栄心や自尊心を満たしたい感情だったり、本を刊行すれば読んでもらえて反響があるのが当たり前だと思ってる著者心理だったり
いちいち、胸にささった。
確かに出版業は夢を売る仕事なのかもしれないな。
だからこそ、ラストで見せた編集マンの矜持が心に響く。
良いお話。これ、テレビドラマで1クール行ける気がする。業界からケチがつかなければね。