山田悠介はホラー色が強いイメージがあったのだけど、これも不条理ものではあるのだが 中学生向けの読書感想文の課題図書みたいな、ちょっぴり清々しさを感じさせる体でもある。 その透明感が何か鼻につくと言うか。 何だか、あっさりとふーんと終わってしまう。 それでいて、細かなツッコミどころはたくさんあるのだが、わき目もふらず美しいラストに向かって 一本道を淡々と進んでいく。ある意味、力強いのかもしれないが、あまり面白みも感じなかった。