君がいる時はいつも雨

山田悠介・文芸社文庫

山田悠介はホラー色が強いイメージがあったのだけど、これも不条理ものではあるのだが
中学生向けの読書感想文の課題図書みたいな、ちょっぴり清々しさを感じさせる体でもある。
その透明感が何か鼻につくと言うか。
何だか、あっさりとふーんと終わってしまう。
それでいて、細かなツッコミどころはたくさんあるのだが、わき目もふらず美しいラストに向かって
一本道を淡々と進んでいく。ある意味、力強いのかもしれないが、あまり面白みも感じなかった。

(15/04/03)


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