図書館でサーっと読破したため、感想も軽めに。
『二階扉をつけて下さい』『雨降る夜に』は裏・阿刀田高の様なブラックテイスト。
そんな中で『二階』の方の登場人物の苗字が尻取りになっているコミカルな味付けも妙。
『しあわせな光』『二人の記憶』は一転暖かい話なんだが、単純なハッピーエンドとは言えないほろ苦さ。
『バスジャック』は架空未来(全編、成和世界のパラレルワールドではあるが)で、やや恩田陸チックさを感じる。
『動物園』は、とある超常能力のSF。野崎のおっちゃんがナイス。
『送りの夏』は期せずして盆に読めて良かったなと思わせる話。合掌。