珈琲屋の人々

池永陽・双葉文庫

良い本を読んだなー、という読後すっきり感。
ただね、主人公のように待っててくれる人がいることこそが得難いものなのだろうよ。
やはり短気はいかんな。すべてを失ってしまうケースの方が多いのだから。

読後感すっきりの、この物語の断片の先が幸せのままかどうかなんて分からない。
だけど、こうしたキラキラした瞬間があるから頑張れる。
ただし目が眩んで道を外しそうな方々もいましたね。その果てに待っているのは破滅か。

そんな人にも新しい救いはくるのかもしれない。
それに気付くことができるかどうかは、その人次第。
少なくとも人心地つける場所があるな、と再確認できた私は幸せものだ。

(16/02/07)


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