松たか子主演の映画が、かなり当たってたので、これも気になってはいた。
周りの友達から原作→映画の順がお薦めと聞いたので、図書館の予約待ちで
この度ようやく読了。
第1章はイメージ通り。そうそう、こう言うストーリーなんだよね。
で第2章で視点が変わる。なるほど、「半落ち」や恩田陸「ユージニア」みたいな連環か。
第3章までは連載で、第4章からが文庫化に向けた書き下ろしだからか、ちょっと温度差みたいなものを感じる。
第4章を読み終えたところで、一旦ペースダウン。
ただラストに森口先生に還ってくるのは悪くなかったかな。
ご都合主義が幾つかあるのだが、これがデビュー作なんだね。
そう考えれば、やはりアイディア、切り口の秀逸さを楽しむべきか。
学校クライムノベル繋がりで次は「悪の教典」を読もうかな、って気分になった。
いや、先に「告白」のDVDか。TSUTAYAで探してるんだけど見つからないのは、全て貸出し中なのか。
小説での魅せ方と、映像での魅せ方は違うだろうからね。どんな風に演出したのか気になる。
DVD見たら、その感想でも追記します。
■DVDを借りてみて
途中であれこれ思ったのだが、最後まで見終えると完成度は高い。
動きの少ない物語だけに、むしろ陰鬱を際立たせるような撮り方したのかな。
直樹がモナカの美味しさや、長女の出産を喜ぶシーンがカットされてしまったのは残念だけど。
考えてみれば、森口先生のやった事は傷害罪なり下手すりゃ殺人未遂で捕まったっておかしくないと思うのだが。
八坂准教授に会いに行ったり、最後に悠長に電話かけてきたり出来る訳が無い。
ま、それを言っちゃおしまいか。爆弾を仕掛け直したと言うのは単にブラフなのかな。