脱力系ミステリ。そんなカテゴリがあるのか。
なんか「謎解きはディナーのあとで」の二番煎じみたいな作品だなと思ったが、2007年の作品の様で。
作者の着眼点は悪くなかったと言う事か。
黒川鈴木と言う、珍名の主人公をはじめ、癖のあるキャラクターたちが凡そ刑事とは思えぬ
くだらない騒ぎでドタバタするのだが、最強キャラは鈴木の奥さん。
だけど、そんなに面白くないぞ。
古畑任三郎あたりを意識したのかねぇ。
個人的に、短編ミステリはあまり当たった記憶がない。
笑い話として割り切ってしまえば、東野圭吾の短編集は面白かったけど。
ミステリを味わうなら、これは直球では無い。
先輩から借りる事が無ければ、他のシリーズ作を読むことも無さそうだ。
■TVドラマ版を見て
2012年の1月-3月クールで大宮エリー脚本でドラマ化。
板尾創路が黒川鈴木。田辺誠一が白石。田中圭が赤木。
オンラインゲームにはまっている設定などはドラマでは割愛。
ドラマ版は毎回、「トリックは犯人からのメッセージなんや」と言う決め台詞と共に
最後に一言良い事を言って終わる。
原作とはちょっぴりテイストが違うけど、そこそこ面白くて見てしまった。
ドラマでも続編が放送されるようだと本物か。