主人公は埼玉の高校生。裏表紙に春日部高校と書いてあり、目を丸くした。
私の母校:埼玉県立春日部高校。略してカスコウ。男子校。スクールカラーはえんじ。昼休みは2回。ある程度はモデルになってるんだろうか。
主人公の母校:埼玉県立春日部学園高校。略してKGK。共学校。スクールカラーはえんじ。昼休みは・・・?
登場人物はごく限られている。
健気な高校2年生の同級生4人と、ヒロインたる先輩が1人。そのヒロインをある病気が襲う。
ヒロインを救うべきヒーロー探しがタイムリミット・サスペンスとなり、
この限られた登場人物たちのみで物語は濃縮していく。
タイムリミットが科せられるキャラクターが次第に変遷するので緊迫感は褪せない。
解説にもあるけれど、辛うじて実現可能性のある範囲でいろんな無茶も詰め込まれてる。
有りそうで無さそうな、無さそうで有ってもおかしくないような、そんなハナシ。
帯にある通り『愉快、痛快、豪快、爽快!』、青春群像劇として爽やかな読後を約束させてくれる一冊。