探偵さんの下に旧知の人物が転がり込んで、ドタバタ劇を繰り広げる。
どこかで似たようなのを読んだな、と思ったら「まほろ駅前多田便利軒」だ。
主人公のやる気の無さも似てると思うのだが。
チャプター4までを読んで、少しポイントを整理。
古文書探しでハンペーが遭遇した警告者は誰か。
⇒東京で暮らしていた桐子が契約していた探偵・田中。
良二から紺屋に依頼がもたらされていなかったら、一体どうなっていたのか。
結果は何一つ変わらず、桐子の復讐は遂げられたんだろうな。
田中のボランティアもやはり実る事は無く。
依頼からの僅か数日間で、東奔西走した割には
紺屋が現れなくても、桐子はいずれ城から下りただろうし
彼の頑張りってあまり報われないね。
それで最後の最後に「犬」が出てくるのか。
刊行された2005年当時のネット環境はあんなものだったのか。
<GEN>とのチャットにも、何か伏線があるかと思ったがそうでは無かった。
これ続編書こうにも、チャットがブログになり、ツイッターになりと
流行に左右されるから難しそうだね。
2つの依頼が1つに収斂される展開は悪くなかったが、
著者が希望しているシリーズ化されるかは微妙。他のシリーズ物が多いからね。
ちなみに、2008年初版のp299の真壁(本来は間壁)、p352の望む(本来は臨む)は誤植だろうな。