先輩からのお下がりの一冊はシリーズ物だった様で。一作目は本屋大賞二位の「サクリファイス」。
主人公の抱える『呪い』と言うのは最後まで分からず終いで、やや消化不良。
順序逆になったけど、そちらも目を通そうか。
舞台はツール・ド・フランス。
ちゃんと見た事は無いけれど、私はアームストロングよりは、インデュラインの世代かな。
7連覇王者の失墜は、この物語でも他人事ではない。
私はF1はよく見ているので、見かけの順位と総合順位みたいなのは頭にすぐ入ったけど、
それ以外にも専門用語などが多く、それもシリーズ一作目では丁寧に書かれているのかもしれないが、
やや不親切だなという印象を受けた。
ラストが物足りない。焦点を当てるべきはチカと、ニコラと、ミッコの葛藤なのだとすれば、
レースの結果は書いても書かなくても一緒なのかもしれないけど。
深雪の存在も、ニコラがライオンに執着を示さないエピソードのためだけに存在しているようで、やや軽い。
最後に余談になるけど、銀英伝ではカタカナ名前もすんなり入ってきていたのに、最近はやや苦手。
これも頭が固くなっている証拠だろうか。