もう誘拐なんてしない

東川篤哉・文春文庫

北九州はかつて住んでいた地なので、多少の懐かしさは感じたのだが。
キャラクターたちはドタバタ頑張るんだけど、落ち着きがない。
竹村の死には何の説明もない。都合よく偽札を手に入れるための舞台装置か。
確かに三谷幸喜に映画化してもらえば、それなりに当たるかもしれない。
ミステリと思って読むと腹が立つが、バラエティと思えばそれなりに面白いのかもしれない。
「謎解きはディナーのあとで」と言い、どうもこの作者とはツボが合わないみたいだ。残念。

(11/10/15)

■テレビドラマ版を見て
舞台が北九州ではなく東京に。主人公の最初のバイトはたこ焼き屋じゃなく焼き芋屋だった。
新春ドラマだからか、竹村は死なずに逃亡。必然性は薄いから、これは良いんじゃないかな。
時間トリックは東京タワーが解いてくれたか。
東川篤哉と嵐つながりで、「謎解きはディナーのあとで」の桜井クンがチョイ役で登場。これには笑った。無理やりだったけどね。
髪が短いガッキーも可愛いなぁ。貫地谷しほりも好きだから、それだけでも見た価値があった。
そうそう、こういうハナシだったね。復習するにはちょうど良かった。

(12/01/03)


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