まったく別の物語が、最後に一つになる。伊坂幸太郎などにもみられる技巧的な作品ではあるのだろう。
ただし、ちょっと食傷気味。
テレビ局の番組つくりの話なのか、瑞希のトラウマの話なのか、成長著しい中国の裏の一面の話なのか、
何の話かよく分からないじゃない。的がぼやけると言うか。
今回はそれだけではなく、もう一つの仕掛けもあるけれど。そちらもねぇ、サスペンスと言うか、ホラー小説か。
ユエの狙っていたUSBって、結局何だったのか。
情報提供者の岩本にしたって中途半端な役回りだし。
いろいろ、とっ散らかった印象がある。
今度は武士道シリーズを読んでみたいな。