冒頭に犯行が明かされて、どう逃げ切るか。そういうミステリなんだと思っていた。
だからこそ、ページが残り数枚になった時に、どうやってオチを付けるのか楽しみと不安でいっぱい。
まるで恩田先生の投げっぱなしジャーマンの様だ。
で、結局ラストがあれかぁ。
という訳で、私はあまり評価しがたい。
テンポはよく、サクサク読める。平成に起きたいろんな事件を振り返りながら
あぁ、そんな事もあったなぁ、と懐かしむこともできた。
ミステリなら、絶対ラスボスは比嘉だと思った。あんなに良いヤツだけのキャラは怪しいじゃない。
大江夫妻の愛情も、最後に落とされるからこその盛り上がりなのかと思ったけど、最後は落ちなかった。
私の拙い読書歴では、堂場瞬一は、これで7冊目だけど
読みやすいけどオチが今一つ、そんなところかな。