鴨川ホルモー

万城目学・角川文庫

原作は3月末にサクッと読んだ。
舞台が関西と言うだけで私の中では何と無く「夜は短し恋せよ乙女」と一括りにしてしまってる。
帯が映画化の宣伝になっていて、キャストも連なっている。
主役が山田孝之なんだから「安倍」で、濱田岳がチョンマゲ「高村」ね。
双子だから斉藤祥太・慶太が「三好兄弟」か。
荒川良々が飄々と「スガさん」を、石橋蓮司が「告げ人」なんだね。
栗山千明は髪が長いから「凡ちゃん」ではなく「早良涼子」の方で、「凡ちゃん」は芦名星だと思ってたのに。逆だったね。

GW明けに映画を見てみた。
やっぱり2時間と言う尺の問題で、ストーリーがかなりつまみ食いになっており、
17条ホルモーがトーナメント戦をやる余裕がないので、青龍会の紅白戦になってしまったのはグレードダウン。
オニが水を嫌う設定もばっさり割愛。
「凡ちゃん」の諸葛孔明ぶりも無く、メガネも単なる小道具になってしまった。
京の街へ繰り出しあちこち逃げ回ったり、女同士の抗争になったりと、映画向けの魅せ方ってあんな感じになっちゃうのかね。
映画単体だと、見所はホルモーのCG再現くらいかな。映画は正直ハズレだと思う。

「鹿男あをによし」も新作「プリンセストヨトミ」も、奇抜な舞台設定を書かせたらピカ一みたいだね。
「プリンセストヨトミ」は図書館で借りるか、文庫化を待って読んでみようかな。

(09/05/09)


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