谷崎潤一郎・新潮文庫

たまたまBSで映画版を先に見たので、原作も読んでみようと購入。
ストーリーを思い出しながらでなければ完読できなかっただろうな。
注釈なども気にせず、ざーっと読み進めた。
関西に引っ越しして香露園などもまんざら分からないでもない。
読むタイミングとしては、巡り合いはちょうど良かったのかも。
魔性の女性と一組の夫婦が心中したつもりが、奥さんだけが取り残されてしまった、というオチは
いまいちストンと落ちないのだが、その未亡人の思い出し語りというスタイルそのものは
斬新なアイディアだったのだろうね。

(16/10/22)


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