これはドラマ映えしなそうだな。
クローズドサークルで、委員会のシーンばっかり続くからね。
医者・海堂尊としての魂の叫びなのかもしれないが、ミステリーとしては今ひとつだし
読み物としてはいささか分かりにくい。
桜宮ワールドの連環も複雑なようで、いろんなバイプレイヤーが東奔西走している。
それぞれが主役級で活躍する物語があるから、脇で出てくる時はキャラクター描写が薄く
全てに精通してない人にはやや不親切な感も。
今回は序盤で加納、中盤で彦根あたりの書き込みがもう少しあっても良かったか。
白鳥の存在感が薄いのは、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と同じかと思ったら、最後の大団円の幕引きは彼でしたか。
それにしても、この委員会制度と言うか通達行政と言うか
これって民主主義政権になって少しは変わったのかね。
(そんな訳ないか)
(って、そんな事言っちゃ身も蓋も無いか)