愚者のエンドロール

米澤穂信・角川文庫

順不同に読んでる古典部シリーズ。これは第2作目。
クラシックなミステリに造詣のある人はより楽しめるのか。
少なくとも私は正直乗り遅れた感がある。今ひとつ楽しめず。
これって、「ブロア・ウィッチ・プロジェクト」なのか?

どうも米澤穂信には「回りくどさ」を感じる。
会話主体のポンポンと流れるテンポ感は嫌いじゃないはずなのだが。
小市民シリーズの小鳩にせよ、この古典部シリーズのホータローにせよ
彼らは一段上にいて、常人の気付かぬ視点を持っているかの如き振る舞いが面白くないのか。
伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズの成瀬が
響野から「あいつだけ物事の解説を知っている」と評されたみたいに。
ただ、それだけ持ち上げられたはずのホータローも
今回は伊原・里志・千反田にこぞってダメ出しを受ける。

これ、タイトルは洋題の方がイカスね。何故「愚者のエンドロール」なのか分からない。
0章の前振りで、『名前を入れてください』は入須なんだろうけど名前の由来は?
『あ・た・し♪』は供恵だね。東欧にいるので、距離も時間も適わないと。

(10/11/07)


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