「ジーン・ワルツ」への序章。と帯に書いてある。
去年NHKドラマで「マドンナ・ヴェルデ」を見て、「ジーン・ワルツ」を図書館で借りて読んだ。
記憶があるうちに先輩からお下がりが回ってきたのは良いタイミング。
カメオ出演で速水センター長や、清川先生など懐かしの面々も。もちろん姫宮もね。
白鳥さんも出てくるのかと思って楽しみに待ってたけど、寒いのは嫌いなのか出てこなかった。
室町院長は途中までは、堅物の硬骨漢なのかと思ってたけど腹黒狸だったのか。
今中先生の今後の苦労が偲ばれるね。バチスタシリーズなら田口先生と言い、貧乏くじ担当が必ず一人はいるのね。
逆に、そんな人が現実の医療界にもいてくれると良いのだが。
提供される医療を当たり前のように享受する患者にも、医療崩壊の責任の一端がある、それを言いたかったのかな。
あとは現場を知らぬ官僚の描くグランドデザインへの警鐘か。
並木看護師と言うできた女と、自堕落キャラの後藤先生の駆け落ちの行く末は、また別の物語で書かれるのかな。