ロード&ゴー

日明恩・双葉文庫

救急車ジャックというアイディア勝ちかな。
序盤はやや説明過剰で迂遠な感じがするんだけど、「踊る大捜査線」が警察をサラリーマンとして見た様に、
救急車が白車で消防車が赤車だったりと、これも消防・救急業界を内側から見た視点は良かった。

救急車の運転係である機関員を軸に物語が進むのだが、ここにテレビ局や警察での出来事が絡んでくる。
ここに無線マニアが一枚噛むんだけど、これが思ってるほど作品に親和してない。
それでいて、物語の締めが無線マニアが消防・救急の通信員を目指すってオチなんで腰砕け。

映像化を求める声が多いというのは分かる気がする。
だけど都内をこれだけロケするのは大変だろうから、ちょっと難しいんだろうね。

(13/01/03)


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