永遠の仔

天童荒太・幻冬舎

恩田陸の「木洩れ日に泳ぐ魚」で、父親の死と山というテーマで思い出し図書館へ。
テレビドラマ化されて見てたけど、細部は忘れていたので
ミステリとしての雄作殺しの犯人には二転三転に驚いた。

しかし10年以上も前に作者が警鐘を鳴らしていた
介護も児童虐待も、状況はほとんど変わらず今に至っている気がする。

大学のゼミで特養ホームなど厚労行政を取り上げていたBさんも
婦人警官となり、今じゃ2児の母だ。時だけは流れたと言う訳だ。
ドラマ主題歌を歌っていたイクシーズも解散。
懐かしくなってTSUTAYAでDVDを借りてみた。
黒谷友香や勝地涼なんかも出てたのか。石田ゆり子、綺麗だな。
幼年期のジラフとモウルはイメージ逆だな。身長のせいもあるだろうが。

(10/12/12)

■ドラマDVDを見終えて
うーん、中谷美紀の硬質的な美しさ。椎名桔平の男前具合も素晴らしい。結構な出来でした。
モウルの渡部篤郎の喀血のシーンはドラマオリジナルだと思う。
末期感を出す事でモウルの行動のリアリティの裏づけにしたかったのかな。
天童荒太は「包帯クラブ」って作品もあるくらいだから、モチーフとしての包帯に何か思い入れがあるのかね。
「家族狩り」もドラマ化されないかな。

(10/12/19)


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