恋肌

桜木柴乃・角川書店

「起終点駅」を読んでみたくて図書館に行ったのだが、置いて無かったので替わりにこれを借りてきた。
うーん、これって恋愛小説ってジャンルにあたるのかな。
短編集だったので、サクッと読めるんだけど、ちょっと好みとは違うかな。
ま、女性目線の恋愛観って、こう言う感じなのかと勉強にさせられるね。
舞台がどれも北海道。これには意味があるんだろうか。

「海へ」の加藤の背伸びの痛々しさと、「フィナーレ」での志おりの転身の眩しさが対照的。
「プリズム」は阿刀田高か今邑彩かって感じ。“世にも奇妙な物語”テイストだな。
「絹日和」は何となく辻村深月の「本日は大安なり」を想起させて面白かった。
以上、短観なり。

(12/07/16)


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