彼女がその名を知らない鳥たち

沼田まほかる・幻冬舎

うーん、難解な1冊だったな。何が言いたいのか。後味の悪さが沼田ワールドではあるけれど、意味も分からない。
陣治の献身や、途中に挟み込まれる精神世界、黒崎の最期、よく分からないことだらけ。
目的の分からないドライブのようで、収まりの悪さを感じながら読み進み、最後まで分からないままだった。
エンターテインメントとして、愉しくはない。

タイトルにもある『鳥』は何を示唆しているんだろう。
時折カラスの描写があったけど、それは何のメタファーなのか。

ハードカバーの表紙の装丁は素敵だったけどね。
しばらく、沼田まほかるは良いや。

(13/12/09)


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