初読みの著者。ケータイ小説だったんだね。
連作短編と言うか、章ごとに視点を変えて、同じ町を舞台に描かれる。
卓巳、良太、七菜など高校生を軸に、性についての物語。
石田衣良のエロ小説に通じるようなものを感じる。
卓巳も良太も、あんずも慶一郎も、父親がいないのは何か意味するものがあるのだろうか。
正直、1章を読み終えた時点では、あまり好きではなかった。
2章をで連作短編の様な展開である事が分かり、3章で少し引き込まれたかな。
4章の田岡さんはなかなか癖があり、キャラとしては魅力的だった。
5章の主人公は、てっきりあくつちゃんかと想像したけどね。
この著者は「雨のなまえ」と言う1冊を読みたいリストに挙げてはあるんだが、
ちょっと優先度は下がったかな。