探偵ものってとこから、東京創元社っぽい物語だな、と。
タイトルから、容易に恩田陸「ドミノ」を想起させる。
ドタバタ具合は似てるんだけど、外回り中の電車でちょこちょこ細切れで読んでるからかテンポに乗れない。
最後にじわじわ明かされる地方都市の因習の持つ怖さは、「花園メリーゴーランド」に通じる不条理なのかも。
ラスト２ページまで来ても、どんな幕切れなのか不安なのは、ある意味恩田陸に似ている。
こう締めたか。これは賛否両論あるだろうな。恩田陸の投げっぱなしジャーマンとも違うけど、尻切れ感は
奥田英朗の「純平、考え直せ」みたい。