ナミヤ雑貨店の奇蹟

東野圭吾・角川文庫

うん、良いハナシだね。後味も清々しい。そうか、彼らは義賊だったのか。

全ての謎がストンと落ちる。ピンと来たものもあるし、やられたと思ったものもある。
実に小気味よい。完成度、満足度の高い作品だ。

広瀬正「マイナス・ゼロ」より更にメルヘンチックなタイムトラベラー。
そして、未来を知る立場からのエールは、バンプ・オブ・チキンの歌う「魔法の料理」みたいでもある。

相手の言う事を受け容れるだけが優しさではなく、
衝突して、憎まれてでも、伝えなければならない言葉、届けなければならない思いがある。
そういう事かな。

(15/03/27)


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