図書館戦争みたいなベタ甘かと思ってたんだが、
すれ違いまくりのシュールなお話。どっちかったら町田康の「きれぎれ」みたいなノリを感じる。
何だか不可解なファンタジー世界に陥る場面もあるのだけど、恩田陸の悪ノリで大抵の世界観には耐性ができてるので大丈夫。
舞台は昭和初期なのか? と思っちゃうくらいに現世から浮世離れしてる登場人物たち。
最終章でメールを打つシーンが無ければ、私は昭和初期の物語として理解したいくらいだった。
解説にもあったけど以下のセリフ最高。
「諸君、異論があるか。あればことごとく却下だ。」
「恥を知れ!しかるのち死ね!」
最後はちょっとご都合主義な気もするけど、第三章で既に自虐的に? それすら語られてるしね。
二人に幸せが訪れますように。なむなむ。
■アニメ映画版を見て
NHKで放送していたので、すかさず録画。
「四畳半神話体系」と混同していたが、見れば思い出した。
そうそう荒唐無稽なこんな話だったね。映像で見た方が分かり易いので助かる。
うまくやりたい、という見栄にチクリ。
自分なりのやり方があるよ、と背中を押してくれる物語。
それでも最後はやっぱりご都合主義な気もするけど。なむなむ。