どこか抜けている主人公が、自暴自棄の果てに誘拐した幼子はヤクザの息子だった。
誘拐されたヤクザの息子には、警官を父親に持つがいて。
伊達、篠宮、黒崎の3人が物語を紡いでいく。要は家族愛のお話。
ご都合主義的に現れるチャイニーズマフィアも、伝助が生かされる辺りは家族愛の強調だと考えれば得心。
舞台が埼玉で、馴染みの土地もたくさん出てきてニンマリ。
深みのあるお話ではなかったけど、荻原ワールドと言えるホンワカ感はたっぷり。
お話としてはこれで大団円だが、あれだけのことをやらかした秀吉のその後の生活は、大変だろうな。