総勢30人余の登場人物たちが、時系列も入り乱れて絡み合う。
メモを取りながら、誰が誰とつながってて、過去にも登場した人物と線をつなげたり、
この楽しみが読書のだいご味だと思ってる。
それにしても。これは何の話なんだ。
新聞投書を発端にしたお話でもあり、少なくとも2人が殺される。
一つの横領、一つのマネーロンダリング、一つの不法占拠と、犯罪を巡っての話とも言える。
また二人の作家の物語でもある。
ふた家族の真偽は、素直に読んではいけないと疑っていたので思った通り。
セクハラの話だけは、物語の大きな流れから浮いていないか?
執拗に<かき混ぜる>ことの描写があって、何の伏線なんだろうと思ったが分からぬまま。
章をまたいで、いろんな人がつながるので、正直1度読んだだけでは
読み落としもありそうだが、図書館へ返却期日を迎えたので再読は諦めよう。