震える牛

相場英雄・小学館

衝撃の話題作、文庫化もされたけど、図書館でようやく見つけた。
いろいろ詰め込まれているんだけど、スケールの大きな話として、よくまとまってると思う。

ただし、肝心の犯人が魅力なし。脇の悪いキャラに喰われちゃって存在感が薄いんだよ。
姉への思慕なのか、トラウマなのか、その辺もキャラが描ききれていないので、最後のインパクトが思ったほどではない。
犯人の父親、グループ総帥も最後は妙に良い人になっちゃって。
あれは滝沢と宮田の会話を引き立たせるためにやや強引だな。
その宮田課長が実は!ってのはやられたね、残りページが少なくなっても、まだまだ楽しませてくれた。

マジックブレンダーが物語だけの話って、誰が言えるだろう。
食品問題は怖いよね。最近の材料偽装問題などに顕されるように、普段から食べてるモノも
どこまで信用して良いのやら。

WOWOWでドラマ化されてたんだよね。TSUTAYAとかで借りられるのかな?
キャストは田川を三上博史かぁ、ちょっと若くないか。
そして娘がオックスマートの新入社員なのか。そりゃ大変だ。

(13/11/15)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る