ファントム・ピークス

北林一光・角川書店

ずっと読んでみたいリストには入ってたんだけど、図書館で見つけて一気読み。
うーん、引き込まれる文章ではあると思うが、読破して感じたのが、それだけ？と言うのが正直な感想。
これはミステリ？サスペンス？ホラー？
トンデモ系の柴田哲孝「TENGU」みたいなオチだなぁ、と。

凄惨な事件にキャラもどんどん消費される。
木谷茜の失踪を追う村越陽一はヒロイックで良いが木内家の存在が希薄だなと。その後に出番はあったけど。
山口凜子と榊友和、三井周平のロマンスの行方も中途半端。
秋吉先生の死因が流れ弾っていう推測も消化不良。
新井深雪や、千尋のその後はどうなった？
民間人に犠牲者が出て高村や小穴課長ら対策本部の責任問題はどうなった？
もっともマスコミの都合の良さに一席ぶつ生駒社長に溜飲を下げるんだが。