走れメロスのほか、山月記、藪の中、桜の森の満開の下、百物語といった名作のパロディ。 斎藤秀太郎が物語を渡り歩く。 まぁ、奇想天外な森見ワールドと言えばそこまで。 原作の中でしっかりと記憶にあるのは走れメロスくらいなもので、原作との対比という程の 消化もできていないかもしれない。 それでも、読みたいリストから今月で2冊も森見登美彦を味わう事ができたのは悪くない。 港南図書館に感謝。