シャングリ・ラ

池上永一・角川文庫

ハードカバーの時から知っていて、文庫化を待っていたのだけどちょっと想像と違った。
こんなに奇妙奇天烈、奇想天外な展開だったとは。特に下巻は酷いぞ。
もっとシリアス路線なのかと思ったけど、「ドラゴンボール」もビックリなくらいの
無敵キャラがいろいろ現れて、何度も死地を潜り抜ける。
近未来世界を差し引いたとしても現実味も無ければ、もはや悲壮感すらない。
学芸会の出し物を見せられてる位の感覚。

一つのセンテンスで主語が目まぐるしく変わるので、一体どこの誰の話なのか見失う事もしばしば。
これはこの著者のスタイルなのかな。私にはあまり読みやすくは無かった。
炭素経済のリースバックのからくりも今ひとつピンと来なかったし。
「テンペスト」は読む気が起こらないな。残念。
来年アニメ化するみたいだから、そこで復習だ。

(08/12/08)


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