流れ星と遊んだころ

連城三紀彦・双葉文庫

どうも連城三紀彦とは相性が合わないらしい。
かつて「どこまでも殺されて」を読んだ記憶はあるのだが、それっきり。
今回はまたも先輩のお下がりでチャレンジ。

帯に在る通り、確かに“めくるめく騙しの迷宮”ではある。
視点を変えながら物語は謎を深めていく。そして、確かに読み終われば仕掛けられた謎についても
なるほどな、というストンは成立するので、恩田先生の投げっぱなしジャーマンとは違うのは分かる。
でもね、仕掛けられた因数分解を解こうと言う気にならないのは何故だろうか。
時間が無いからか、根気が無くなったからか、興味が持てないからか。

面白かったと言うよりは、疲労感の方がある。
技巧派ではあるのでしょうが。むしろ苦手だな、という印象を強めた1冊だった。

(15/03/17)


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