女奴隷は夢を見ない

大石圭・光文社文庫

平野夢明の「ダイナー」に似てるかな。とても暗い。読後感は良くないからお奨めはしない1冊。
大野・中野・小野・高野と名乗る奴隷商人たちの素性は分からず。
謎だらけだし、奴隷市場のリアリティも感じられないし、登場人物の心の揺れが描かれるけれど
それも共感できるかと言えば、そうはいかない。
エログロを極めてる訳でもないし。何だか不思議な1冊。
あとがきにあるように、世界の富の不平等を嘆くのがテーマなのだとしたら、もう少し別のアプローチの方が良かったかもね。

(14/8/17)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る