ママの狙撃銃

荻原浩・双葉文庫

山田正紀「ブラックスワン」に行く前に、先輩から借りたこちらを先に読むことにする。
荻原作品って、たいてい仕事に上手くいかずにどうしようってハナシなんだよね。
今回もパパは奮わない。
そこで頑張るのは訳ありママ。ウチのママは実は暗殺者でした。

学校で上手くいっていない娘を思いやる、心優しき家族思いのママでもある。
いじめっ子にビシッとかますところなんかは頼もしい。
コーネリアスとリアドンと、クアンの影に悩まされる事になるのだと思うが、これからも家族を守っていくのだろう。

ミステリとは違ってハードボイルドはハラハラしながらもページを繰る手が止まらない。
電車の中でちょいちょい読むのがもどかしいくらいだった。
さ、これで次こそ「ブラックスワン」に行こう。

(14/6/29)


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