SOSの猿

伊坂幸太郎・中公文庫

よく分からん。不思議な物語だな。
あるマンガとパラレルに楽しめるらしいのだが。
「オーデュポンの祈り」に近い不条理モノの感じ。
会話の軽妙さは「陽気なギャング」シリーズに通じるかな。
この辺りは連載時からの改稿も奏効したのか。

物語と言う2次元の間を、あたかも3次元の様に猿が行き来している、という感覚は
恩田陸の「中庭の出来事」での挑戦に通じるモノを感じ取った。
作家の意欲作と言うのは、得てして読者には分かり辛いものだったりするよね。

(14/4/27)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る