SPEEDBOY!

舞城王太郎・講談社文庫

ネットなどではよく目にしていた著者。先輩からのお下がりのこれが初読み。
頂く時に「渡しといて何だけど、これは読まない方が良いかも」と言われた理由が分かった気がする。
何のハナシだかさっぱり分からないのだ。

一通り読み終えたのだけど、やっぱり分からない。
途中からは、ゲームのキャラクターをシニカルに描いたのかな?と理解しようと思ったけど、そうでもないみたい。
この世界観がどうにも消化できぬまま。せめて解説でもついていればね。
ネット書評を見てみると、高評価の意見もチラホラ。この分からない世界観こそを楽しむと言うのか。

まぁ、翻ってみれば、私が恩田陸に傾倒しているのも、その世界観があってこそ。
上手くまとまっている物語も有れば、破綻していると思うものもある。それでも、好きになってしまえば贔屓の引き倒しで擁護できる。
そういう事なんだろう。私も恩田陸の初読みが「MAZE」だったら、分からないのレッテルを貼って2冊目に手が伸びなかったかもしれない。

物語と出会う順番も運命だね。

(14/3/16)


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