春期限定いちごタルト事件

米澤穂信・創元推理文庫

これはシリーズ1作目から順番に読めそうだ。
それにしても古典部シリーズとよく似てる。
少なくとも舞台は同じ高校なのかと思ったよ。
校舎の造りがH型でもエ型でも一緒の事でしょ。

船戸高校の小鳩・小山内コンビ+堂島。
神山高校のホータロー・千反田コンビ+福部・摩耶花コンビ。
どちらも主役らしからぬ省エネ気質。

終盤に本性が明らかになった小山内。「夏」からは狼キャラ全開でご活躍か?
小鳩のトラウマももう少し明らかになるのかな。
最初の夢で、小鳩に向かって「鬱陶しい」と言ってのけたのは誰だったのか。小山内なんじゃないのか?

米澤ワールドはどうも消化不良気味。
才気を殺した主人公が日陰を生きようとして、そうはいかず
結局は知恵を尽くしてゴールに辿り着く、まさにそのプロセスが飛躍しすぎていて(と言うか説明臭くて)
ついていけないのが一端だと思う。
読んでて己の頭の巡りの悪さがイヤになる。

で、解説書いた極楽トンボって、加藤・山本コンビの?
ふぅん、不思議な縁だね。
2004年刊行当時は、まだ芸能界にいたのか…

(10/08/30)


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