夏期限定トロピカルパフェ事件

米澤穂信・創元推理文庫

小市民シリーズ2作目。
1作目のラストは自虐的で暗かったけど、今回は楽しそうだ。
そう思って第三章までは読み進んだ。
でも思わせぶりなヒロインの真の狙いが明らかになってくるとやっぱり暗い。
こんな厭世的で傲慢な高校生っているかね。
やっぱり古典部シリーズの方があっけらかんとしてて、お気楽に読めそうな気がする。

秋期限定は栗きんとんみたいだね。
上下巻が本屋には並んでいた。でも図書館待ちで良いや。
帯をみると、もはや小市民を返上した(?)小鳩と小山内の直接対決みたいだけどね。
もはや冬を残すだけだし、4作中の3作目となれば起・承・「転」・結とならねばなるまい。
互恵関係にあった二人が競合関係に至り、そして4作目で大団円。
でもま、そんな陳腐な話なら誰でも思いつく訳でね。

米澤ワールドはどう展開するのやら。
図書館に並ぶまでは気長に待ちます。

(10/09/12)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る