本日は大安なり

辻村深月・角川書店

久しぶりの辻村作品。図書館でなかなかお目にかかれないくらい予約が混んでいる。
今回ようやく順番が巡ってきたものの、TVドラマ版を途中まで見てしまっているので
なかなかページを繰る気にならず、図書館からの返却日を目前に迎えてしまった。
次の貸出予約もあるため、延長もできずに一気読み。

なるほど。ドラマ版とはかなり違う点もある。そもそも脅迫文が届かない。
逆に狐塚孝太や石澤恭司が出てきて、「子供たちは夜と遊ぶ」につながるとは。
辻村ワールドの連環、こう言うの好きだなぁ。
狐塚の留学は、木村浅葱が行くはずだったアレか。恭司、唇にもピアス増えた?

映一の抱えている複雑さが語られなかったり、
貴和子と狐塚月子のつながりはご都合主義だったり、と幾つか気になるところはあるが、
恩田陸の「ドミノ」の様な、凝縮されたドタバタ劇にクローズアップするためにはやむなしか。
まぁ、面白かったので良し。
ドラマ版の今後の展開も注目だ。

(12/02/11)

■テレビドラマ版を見終えて
ドラマオリジナルの脅迫文は陸雄の仕業だったと。
5組目のカップルも必要だったのかね。
広げ過ぎた風呂敷を収拾できなかった、恩田流投げっぱなしジャーマン的な展開。
原作の方が、圧倒的によくまとまっていた。
何せ、狐塚孝太たちにも会えたしね。

(12/03/19)


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