半落ち

横山秀夫・講談社

うーん、噂ほどではなかったな。

これってミステリーなんですかね。「このミステリーがすごい!03年版」で第1位の作品なんですよね。
ネタバレで恐縮ですが、強いて言えば伏線って息子の死因でしょ。
うーん、そんなに深いか?

一つの事件を警察・検察・報道記者・弁護士・裁判官・刑務官の視点で書き分けた技術と言うか
発想は評価できるかもしれないけれど、それで?
じゃぁ、例えばあの後の中尾の苦労は?植松は拍子抜.けした会見を行ったんですよね。
個人はちっとも救われてない。

大勢の人間を総動員して空白の2日間を盛り上げた割には、
さほど落差の在る「オチ」では無かった様に感じますが。

とは言うものの、映画で見てたら
森山直太朗の音楽に心打たれて泣いたかもしれませんがね。
本ではイマイチだな。次第に残りページが少なくなるにつれて、
これはヤバイぞ。とは思ってましたが。
うーん。正直期待外れな一冊となってしまった。

(04/04/19)

と思ったものの、映画を見てもイマイチでした。
森山直太朗の歌もラストにしか流れないんだもの。
ま、いろいろ豪華キャストの競演ではあったけどね。

(05/03/27)


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